『ヴェラ 信念の女警部』

シリーズ途中からみたので、主人公ヴェラの過去がほとんどわからないのだが、長年父親と確執があった事、父の死後に彼の家で暮らすようになった事程度の設定しか明らかでないらしい。 ドラマの舞台はイギリス北部らしく、広がる草原や低い灌木、寒々とした海…

大学の新学期に教室を探す夢を

久々にみた。構内をうろうろしながら、とりあえず学生課の掲示板を確かめに行ったり、階段教室を覗いてみたりする。すれ違う学生たちは皆それぞれ目的の教室へ向かっているように思える。わたしは教科書も持っていないし、どの教科を履修登録したのかも定か…

マルクス・アウレリウス『自省録』

夜、布団の中で読んでいる。理解できないところは深追いせずにただ読む。数ページ進んだら自然と瞼が重くなる。穏やかな気持ちで眠りに入れます。 聞くところによると、どうやら企業の経営者に愛読者が多いらしい。まあ書いたのがそもそも皇帝だからね、わか…

桜が散り始めたと思ったら

幹線道路沿いのツツジだかサツキだかがもう満開。街路樹のハナミズキ(多分)も、おや新芽がと思ったのがつい先日だというのに昨日通ったら花が咲いててびっくりだ。 年末に容赦なく刈り込まれたイチョウの木も小さな葉が出てきたし、こないだまでただの枯れ…

手縫いでちくちくやっているエプロン製作。

肩ひもができて、ポケットを本体につけおわりました。あとは胸当て部分を作って全体を縫い合わせるだけである。 遅々とした進行状態なのは、休日の夜にしか作業しないからだ。荷物の梱包は得意でも細かい手仕事は苦手なわたしとしては、これでも随分健闘して…

猫が鳴きながら

歩き回っている。ほっておくと次第に声が大きくなり、最後は絶叫に近くなる。 仕方なく呼んでやると露骨に甘えた声で走ってくる。しかしこれは自分の不満に気付いてくれたという安堵の声であり、甘えたいという訳ではない。要求が理解されたのではないとわか…

春と秋が好きだけど困るのは

その時期に着る服の事だ。冬はニットを重ねればいいし夏はTシャツ一枚でいける。でもこの中間の時期、暖かさと肌寒さが入り混じる時に着るものがないのである。 いくら冷えても季節としてはウールはどうもだし、ヒートテックも違うでしょう。綿素材の長袖シ…

マーサ・グライムズ『桟橋で読書する女』

湖畔のレストランで働くシングルマザー、離れて暮らす大学生の息子、町の保安官。それぞれの視点から描かれる閉塞感と現実に対するもどかしさ。 女性ばかりを狙った連続殺人事件と犯人の独白が挿入されてはいるものの、ミステリ要素はほとんどない。物語を通…

出かける前に玄関で

荷物のチェックをする。必ずといっていいほど何か忘れている。 買い物行くのに財布を忘れてゆかいな人になりそうだった(実際なった)事は多々あるし、図書館行くのに返す本が一冊足りなかったりする。完璧な買い物メモを作成し、テーブルに置き忘れる。 年…

朝飯の支度ができたらラジオを切る。

でないと朝刊の内容が頭に入らない。朝は食事をするより新聞を読むのが目的だから、飯といっても名ばかりの、目玉焼きとチーズをのせたトースト一枚である。あとホットミルクにインスタントコーヒー溶かしたやつ。一面のニュースから最終面の今日の運勢まで…

明け方、布団の足元で寝ていた猫が

突然起き上がる気配がしたから、とっさに足を動かしてベッドから下りさせた。 うつらうつら耳を澄ましていると、少し離れた場所で吐いてる音がした。我ながらよく気が付いたと思う。とはいえ半覚醒状態であったから、そのあとは猫のげろの始末(布団カバーを…

今月の「100分de名著」はフロイトの『夢判断』です。

毎週末実家の父との電話でお互い感想を話し合っているのだが、父によれば「夢の中で自分はいつも教師に戻っている」との事だった。どんな内容であっても必ず舞台は学校なのだという。小学校の教師だった父にとって、教育にたずさわる事が人生の大部分を占め…

このごろ金曜日になると

土日の休みが楽しみである。今の職場で働き始めた頃はそうじゃなかった。毎日残業大歓迎休日出勤どんとこいだったのだ。 まあね、ここの給料だけで食ってかなきゃならなかったから必死になるのも当然だ。あの頃は手取り10万なかったからな。 その後なんとか…

ふと気が付くと息を詰めている。

いかんいかんと大きく深呼吸する。別に細かく神経を使うでもなく、日常の中での出来事である。 理由はどうせストレスとかいうんだろう。普段呑気に生きているつもりなので、これと思い当たる事もない。現代人は生きている事がストレスなのだろうか。まあわか…

背中の痛みがようやく治まって

これからは正しい姿勢を心がけようと思う。少し気を抜くとやっぱり左側に傾いている気がする。 「体の中心に棒が一本入っているつもりで」とかよく言われるけれど、それで思い出すのは映画『食人族』のポスターだ。尻から串刺しにされた女性がどーんと大写し…

この前の休みは朝倉彫塑館へ。

彫刻家朝倉文夫のアトリエ兼自宅と聞いていたが、あんなでっかいとは思わなんだ。 入ってすぐのアトリエは天井が8m以上あるそうで、そこへ巨大なブロンズ像がいくつも並んでいる。低所恐怖症(高い所を見上げるのが怖い)のわたしは背筋をぞくぞくさせなが…

桜の開花宣言があったと思ったら

あれよという間にそこここでいろんな花が咲き始めた。一週間前はまだつぼみの気配すらなかった道端の植え込みや近所のお宅の庭が、すっかり春の風景に早変わりである。 その様子は「うららか」というよりも、ストラビンスキーの『春の祭典』がぴったりくるよ…

数日前から背中が痛い

腹筋に力が入ると思わず声が出そうなくらい痛い。腹筋と背中の筋肉の関係はわからないが、日常生活でこれほど腹筋を使う機会が多いのかとあらためて認識した。 原因はなんとなくわかっている。姿勢の歪みである。パソコンに向かっている時、本を読んでいる時…

大河ドラマ『光る君へ』が面白いので

『源氏物語』に再挑戦する事にした(過去に試みるも挫折)。 とりあえず図書館で借りるべえかと選んだのは岩波文庫版。巻末に簡単な注釈が載っているシンプルなものである。文庫版にしたのは夜寝る前に読むつもりだったから。 すみませんごめんなさい。 謡の…

注文していたカーテンが届いて

今までカーテンなしだった仕事場と倉庫部屋が一気に人間の住むところになった。 こんなことひとつで部屋の雰囲気が変わるんですね。ベッドよりこっちを優先してよかった。 しかしこれからまだ大変だ。いよいよベッドを買い替えて大物家具をまとめて処分して…

昨年中からずっと気持ちが落ち着かないのは

家の片付けが果てしなく続いているせいだとわかっている。 現在ファミリータイプのマンションで一人暮らし。いくつかある部屋をそれぞれ目的別に使っているから、父との同居のためにそれを一部屋にまとめなくてはならない。 不用品を処分するいい機会ではあ…

今話題というロボットアニメを知人にすすめられて

第二話を録画したのだけれど、冒頭数分みて止めてしまった。 何にピンとこなかったのか、キャラクターか設定か作画なのか・・・しばらく悩んだ結果、どうやらSFというジャンル自体に興味が持てなくなっているのだと気が付いた。 これはショックでした。何せわ…

ちょっと気の利いた生活雑貨を買いに

わたしが向かうのは巣鴨の地蔵通り商店街である。 百貨店は人混みがいやだしお値段も高い。無印もいいんだけどモノトーンの気分じゃない時もあるし。 巣鴨までは電車を使うが歩けない距離でもない。長めの散歩を楽しむにも丁度いい目的地だ。近くにある染井…

年が明けてラジオの番組が通常に戻り始めると

「あなたの今年の目標は?」というお馴染みのテーマでリスナーの投稿を募っている。 さて自分はどうだろうと考えてみたが、特に思いつかなかった。強いていえば「健康で平穏な毎日」だろうか。 そもそも子供の頃から、「将来の夢」に代表されるようなビジョ…

年末モードに入った職場の忙しさにぐったりしつつ、

自宅の片付けにも励んでいる。クローゼットから、棚から次々と出てくる不用品の数々!これ全部捨てたら家の中ほぼ家電くらいしか残らんのではないか。 もったいないからリサイクル、オークションで売れるかな、なんて考えてるときりがないからじゃんじゃん処…

週末に何をしていたか。

何もしないうちに一日が終わってしまったように感じるのはどうしてだろう。 勿論そんな事はない訳で、例えば今朝起きてからを書き出してみると、 起床 猫の餌やりと猫トイレの掃除 顔洗って着替えて洗濯 洗濯物干して朝飯 掃除して買い出しへ 昼飯作って食べ…

遠方の父から同居の話が出たのは

確か夏頃だったと思う。元気なうちに実家の家じまいをして、わたしのマンションに引っ越したいというのだ。もしもの時すぐ駆けつけられないという気がかりがあったから、父から言い出してくれたのはありがたかった。 幸いというか、十年程前に離婚してずっと…

二週間に一度

図書館へ行く。たいていは四冊ほど借りる。通勤途中と職場の休憩時間用に二冊、寝る前に読む用に一冊、食後や半端な時間に読むのに一冊という内訳。 本が好き、というよりは活字中毒に近く、活字が目から入って頭の中を流れていく感覚が常にないと駄目である…

国立能楽堂の公演をみたあと

ふと思いついて、いつもの千駄ヶ谷駅ではなく代々木駅から帰る事にした。 散歩がてらのつもりだったが意外と近い。駅に近づくにつれて飲食店が増えて賑やかである。そういえば代々木には昔、「チョコレートシティ」というライブハウスがあってよく通った。ど…

週末の夜は時間を持て余して

ついだらだらと飲んでしまう。 昨夜は、このままじゃいけない!と某薬のCMのように決意して、早めの夕飯の後、録画しておいたバイロイト音楽祭をみることにした。プログラムの最初は大学の合唱団時代に歌ったブラームスの『ドイツ・レクイエム』で、聴きな…