今話題というロボットアニメを知人にすすめられて

第二話を録画したのだけれど、冒頭数分みて止めてしまった。

何にピンとこなかったのか、キャラクターか設定か作画なのか・・・しばらく悩んだ結果、どうやらSFというジャンル自体に興味が持てなくなっているのだと気が付いた。

これはショックでした。何せわたしはSFに育てられたと言っても過言ではない。確かにここ数年は歴史ものとかミステリとか古典とかに目が向いていたが、興味の対象が広がったと自分では思っていたのだ。

虫プロのアニメが全盛期という時代に生まれたわたしは、そこからタツノコプロの作品を経て一連の合体ロボットものに夢中になった。極めつけは中三の時に放映が始まった『ガンダム』である。

サイボーグ009』はコミックスが出るたび買ってもらったし、マンガ少年を購読していたから『火の鳥』や『地球へ』も連載を追いかけていた。

早川書房創元社のSF文庫を図書館で借り、古本屋で買い、片っ端から読みまくっていた、このわたしが。

いったいいつ頃から変化が起きたのだろう。今思えば、大好きな映画監督ギレルモ・デル・トロの『パシフィック・リム』を何となく見逃したあたりから、兆候があったのかもしれない。

その後の『シェイプ・オブ・ウォーター』も、ああデル・トロだから面白いだろうなあと思いつつそのままで終わってしまった。その後で封切られたテリー・ギリアムの『ドン・キホーテ』はわざわざ前売り買って行ったのだから、映画館へ行くのがめんどくさかった訳ではないのだ。

理由はわかったが、何となくものさびしい。まあ今まで何十年も楽しませてもらったのだから、それでいいか。またSF熱が再燃しないとも言い切れないしね。

ちなみにデル・トロの初期のホラー、『ミミック』や『デビルズ・バックボーン』は今でも好きです。