エプロン完成。

偉そうにタイトルに上げる。ちゃんと形になるもんですな。我ながらびっくりである。

ミシンなら数時間でできるものを手縫いで作る事に特別なこだわりはない。そもそもミシンを持っていないし、途中で挫折するかもだし初期投資にそんなかけられねえよという、非常に後ろ向きな理由からである。

しかしこうなると人間欲が出るもので、次はマーガレットボレロなんか作っちゃおうかなと目論んでいる。『暮らしの手帖』の記事を参考にしようと思う。ただねえ、解説読んでもよくわからんのですよ。袖の付け方とかね、図を見ても???て。慣れてる人ならピンと来るのかな。

しばらく悩んだ末、手順を実際に再現してみる事にした。いらないビニール袋を切って布の代りにする。紙だと破れちゃうからね。サイズは小さくお人形さんの服くらい。

セロテープでちまちま貼りつけながら、こうかな?違うかな?とやってみて、ようやく理解する事ができた。身頃と袖を縫い合わせて縁の始末をするだけでできちゃう服ですよ。どんだけ立体的想像力に乏しいかわかりますなあ。

大学を出て就職した先が、フランス刺繍に関係する会社だった。社員は月に一回、先生に刺繍を習う事になっていた。針を持つわたしの手つきを「畳職人みたい」と評されたのは恥ずかしくも可笑しい思い出である。刺繍はついに完成しないままであった。

しかし。畳職人だってやるときゃやるのだよ。まいったか。