ラジオから流れる音楽に

自然と体が動く事が近頃よくある。特に好きな曲という訳でもないんだけれど、何だか楽しいなという気持ちだけがあって、それも音楽が終わればあっさり消えてしまう。

今まではどうだったかな。誰の曲、どんなアレンジ、この曲調は何かと似ている、等々。何らかの情報を元に音楽を評価していた気がする。

考える事が好きだといっても、必ずしも客観的である事にはならない。むしろ主観を更に強固なものにしてしまう可能性もある。まあこじらせというやつですかな。わたしの場合、この傾向がかなり強いという自覚が芽生えてきた。気がする。ちょっと自信ないですが。

周囲に溶け込めない性格が、これをずっと自己防衛の手段にしていたんだろう。初老といわれる年齢になると、色々な事がかなりどうでもよくなるみたいで、そのおかげで心のガードが低くなったのかもしれない。年を取るのも悪くない。

以前のわたしなら、部屋に花を飾る事などしなかった。自分のセンスのなさに幻滅したくなかったからだ。今は花屋さんの店先で足を止めるようになったし、買ってきた花をどう生けるか悩むのが楽しい。センスがないのは仕方ない。

楽しい事が増えるのはいい事です。年取ってホントに楽になったなあ。