明け方、布団の足元で寝ていた猫が

突然起き上がる気配がしたから、とっさに足を動かしてベッドから下りさせた。

うつらうつら耳を澄ましていると、少し離れた場所で吐いてる音がした。我ながらよく気が付いたと思う。とはいえ半覚醒状態であったから、そのあとは猫のげろの始末(布団カバーを洗ったり床を拭いたり)をする夢を延々とみました。

朝になって確認すると、床の上に毛玉が吐かれていた。ベッドと布団には被害はなかった。よかった。

猫はよく吐く。毛玉はもちろん、餌をがっついて吐いたりもする。寝室を移動するにあたって心配だったのは、昼間ベッドに吐かれるんじゃねえかという事である。

前の寝室は昼間ドアを締め切りにしていたからよかったけれど、今度は猫トイレも置いているので出入り自由にしなければならない。

とりあえずあちこち古タオル敷いたりカバーをかけたりで対策しているが、幸い今のところ大きな被害はない。ドライフードを替えたのもよかったんだろうな。「猫が吐きにくい」というやつ、半信半疑で買ってみたら食いつきもいいし、食後に吐く回数も驚くほど減った。

今一緒に暮らしている猫たちは二匹とも十四歳で、年の割りに元気だと思う。彼らを見送ったら、多分もう新しい猫を迎える事はないだろう。「猫ってホントに手がかかる」それまではまだもう少し、そんな愚痴を言っていたい。