桜の開花宣言があったと思ったら

あれよという間にそこここでいろんな花が咲き始めた。一週間前はまだつぼみの気配すらなかった道端の植え込みや近所のお宅の庭が、すっかり春の風景に早変わりである。

その様子は「うららか」というよりも、ストラビンスキーの『春の祭典』がぴったりくるような激しさだ。春の訪れのうちに既に夏への予感がある。

日本の四季では春と秋が好きなので、この二つの季節が最近は短く感じられるのが残念だなあ。

春といえば花。わたしは花の名前に無知である。朝顔ヒマワリはさすがに知ってますよ。でも木蓮とコブシの見分けもつかないし、ツツジとサツキの違いもわからない。園芸でもやれば多少は違うんだろうけど、あいにくわたしは育てるより枯らす方が得意なのであった。

せっかく日本の古典を読むようになったのだから、これからは桔梗萩女郎花なんてあたりから覚えていこうかしらん。