2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

厚揚げとわたし。

ほぼ毎日食っている。二枚入り300gが98円、グラム約33円である。同じ分量の木綿豆腐がひとパック38円で、そっちの方がもっと安いと浮気した事もある。しかし歯ごたえがない相手とは長く続かず、結局よりを戻したのだった。 歯ごたえ重視なのは肉の代りに使…

都知事選のポスター掲示板、

どうせ腹立つだけだから見るつもりもなかったのだが、たまたま買い物途中に学校近くの掲示板前を通ったら、常識的な選挙ポスターばかりで安心した。東京外れの場末の町なので、最初から掲示板ジャックの標的にもなっていないのだろう。人目の多い場所で注目…

空の花瓶その後。

買い物帰り、道端に伸び放題の葉っぱを見つけた。ちょっと力を入れて引っ張ったらいけそうだったので、数株抜いて持ち帰った。 適当な長さに切って花瓶に投げ込む。茎は細いが結構強度があって、びよんびよんと四方八方に広がる感じがなかなかよろしい。気分…

合計二十日間の有給休暇を

年度ごとに消化しなくてはいけない。仕事が忙しいし代りの人員もいないからとほっておくと、年度末に「取ってください」と要請がある。同様の人は多いらしく、一番忙しい年度末に皆が次々と休むという事態が発生する。 職場の意識改革をするつもりはないけれ…

ネレ・ノイハウス『深い疵』

外国政府の顧問も務めた著名人の殺人事件で物語は始まる。被害者はホロコーストを生き延びたユダヤ人なのだが、司法解剖の過程で腕に刺青の痕跡が見つかり、更にそれがナチ親衛隊員特有のものだと判明する。 先週からずっと読んでいたドイツの警察小説。本日…

買い物途中にある空き地が

草ぼうぼうになっていた。ハルジオンだかヒメジョオンだかしらないがごそっと群生している。合間合間にはねこじゃらしが緑の穂を垂れている。 丁度花瓶に何も活けていないから、いっちょ風雅に野草でもと引っこ抜くつもりで手をかけたら、予想外にしっかり根…

今朝の新聞記事に懐かしい物が取り上げられていた。

六十代前後の方なら覚えがあるであろう「マジソンバッグ」である。MADISON SQUARE GARDENの文字が入った紺色のスポーツバッグ。高校生の頃、クラスの男子(特に運動部)が使っていた。マジソンバッグと並んで人気があったのはコンバースのハイカットスニーカ…

いい椅子がひとつ

欲しいなと思った。座ったらもう動きたくなくなるような椅子。休みの日や夜遅く、その椅子で本を読んだりぼんやりしたりするのだ。いいなあ。 建築家渡辺武信の『住まい方の実践』によれば、欧米では椅子は個人に属する物だそうだ。言われてみれば映画やドラ…

食後にちょっと横になるつもりで

ベッドへ行くと我が物顔の猫がいる。お邪魔しますよと断ってから隣に寝ころぶ。顔をくっつけてくるので鼻の上あたりを掻いてやると、器用に顔の向きを変えながらあちこち撫でさせる。こいつが人間ならおしぼりで首の後ろまで拭くタイプだろう。 「このげろ吐…

「今やろうと思ってたのに」

子供時代にこれを言わなかった人は皆無であろう。勿論やるつもりなど最初からない。「あーあ、やる気なくなったー」と投げやりに言い捨てるまでがお約束だ。 それと関係あるかは知らんが、わたしは人からおすすめされると途端に興味を失うというめんどくさい…

もしかして以前借りたかもしれないと

思いながらドイツの警察小説を読んでいる。 他のミステリの巻末にあった作品紹介を読んだだけという可能性もある。でも部分部分にうっすら覚えがあったりもするんだよなあ。仮に既読としてもかなり前ではないか。それとも途中までで挫折したのかもしれない。…

朝起きた時、外出から帰って来た時、

むっとした部屋の空気を入れ替えようとベランダの窓を開ける。そんな季節になりました。 乾燥した冬の間は必要性を感じないけれど、湿気が増えると途端に部屋のにおいが気になりだす。我が家の場合はやはり猫による獣臭さである。それから調理した後のキッチ…

夜の餌を食べた後の猫が

やたらと鳴きながら部屋中歩き回っていた。こちらはドラマの録画を観ながらの晩酌中である。邪魔すんじゃねえとカリカリを皿に追加してやったらとりあえず大人しくなった。食器を洗って歯を磨いて水回りを掃除して、さあ寝るべえかと寝室の明りをつけたら。 …

水漬けパスタその後。

肉と野菜を軽く炒めた後、水ごとフライパンに投入して調理するという方法が定着した。あらかじめ塩水にしておくと、パスタの下味にもなるし最終的な味付けにもなるので一石二鳥である。仕上げにナンプラーとレモン汁、ごま油を加えるのもお約束になった。辛…

季節が変わったなあと思うのは

洗い物の時に湯沸し器をつけなくなった時である。「水ぬるむ」は春の季語だけれど、あれは多分凍った流れが溶けだした様子を表しているんだろう。水道水が温かくなるのは貯水タンクが太陽光の熱を受けての事だろうから、梅雨明けの猛暑になれば今度は水道か…

テレビキャビネットの棚部分には

今までに録った映画や音楽番組のDVDの収納ファイルを並べていた。しかし現在DVDレコーダーはディスクの再生機能が故障している。読み込まないディスクを置いても仕方ないから撤去して、代わりに美術展の図録や写真集など大判書籍の場所にした。 したらば驚い…

梅雨も明けないうちから、

というより梅雨入りもしていない東京は、既に夏の暑さに見舞われている。 二匹の猫のうち、臆病で普段あまり近寄ってこない方が、何故か膝の上でくつろぎたがるようになった。猫の体温は38度、人間は36度程度だからひんやりマット扱いされてるのかもしれない…

来月の国立能楽堂定例公演にそなえて

『弱法師』の下調べをしている。古語辞典と古文の参考書、謡曲集の注釈を頼りに一文ずつ読んでいる。学生の頃の自分に見せてやりたいほどの熱心さである。しかし助動詞と助詞はややこしいのう。丸暗記せよと参考書には書かれているが、作品をいくつも読むう…

わたしの一番の話し相手は

頭の中のもうひとりのわたしである。そういうひとは多いと思う。 ただ、わたしはわたしと会話するのが一番楽しいので、周囲とそうする必要をあまり感じない。これはちと問題ではある。 『養老孟司特別講義 手入れという思想』を読んでいる。まだ途中なので感…

青い空に街路樹の緑がくっきりと浮かんでいる。

剪定前の奔放に伸びまくった形がいい感じであった。これも自然の造形美である。いつもの通勤路、何気なく目線を上げた先にあった風景だ。 変わり映えしないと思っていても、冬は枯木立、春は芽吹き、夏は葉盛り、秋は落葉と確実に変化はある。ただ意識せずに…

DVDレコーダーに録りためた映画が

ずっと気になっていたのだった。テレビの番組表で面白そうだからと録画したはいいけれど、なかなか腰を据えて観る気にならず、いい加減消しちゃおうかなと思っていた。 日曜日の午後はアイロンかけと決まっている。ラジオはこの時間面白い番組もないし、数少…

日焼け止めなんて軟弱な、

と強気だったわたしだが、遺憾ながら昨年の夏から使用するようになった。理由は単純、ダメージが深刻だからである。家から駅まで歩くだけで、腕がひりひり赤くなる。それだけならばまだいいが、その後広範囲にちりめんじわが発生したのにはうろたえた。年々…

いい天気なのでシーツを洗うその前に、

まずしなければならんのは猫の毛を取る事である。コロコロクリーナーはすぐロールを使い切って不経済だから、四角いウレタンみたいな便利グッズを使っている。布の表面をこすって毛を集める原理だ。まあそこそこ取れるからいいんだけど、つい力を込めてしま…

酒飲みの馬鹿らしいこだわりのひとつに

「量を飲んでなんぼ」がある。酒豪という響きに憧れてしまう。かくいうわたしも、居酒屋の飲み放題なんて三十分もありゃ余裕で元取れるぜと豪語していたくちである。 そうです豪語していま「した」。嗚呼過去形になってしまった輝かしい日々よ。 今でもある…

失敗作のマーガレットボレロを

どうリメイクするか考えあぐねる夢をみた。想定外の精神的ダメージを受けているらしいな。まあよく考えてみれば、自分に似合う服さえ見極められないわたしにとって、身の程知らずであったと言わざるを得ない。とほほ。 そういえば、小さい頃来ていた服はほぼ…

おさげ髪の女の子の前には大きな誕生日ケーキ、

隣にバセット・ハウンドがおとぼけ顔で座っている。女の子は顔中クリームだらけにして、ケーキを嬉しそうに手づかみで食べている。 絵本の出版社から届いたバースデイカードだった。多分わたしは六つか七つだったろう。微笑ましい情景を描いたイラストなのに…

こうしている時もわたしたちは呼吸している。

誰に教えられた訳でもなく、当たり前のように空気中の酸素を取り込み二酸化炭素を放出している。 今更ながら感心する、というかすごくないですか?と誰にともなく言いたくなった。地球上で活動するためにシステム構成された多くの生命体の、人類は一種にすぎ…

マーガレットボレロ完成、

の割りにテンションが低いのは、思いのほか着心地が悪いからである。いくらたくし上げても肩から落ちる。ちくりょう自分のなで肩を甘く見てたぜ、と歯噛みしながら、ふと布地のせいではとひらめいた。骨格ストレートタイプは張りのある生地というのにこだわ…

朝飯の目玉焼きトーストに

ふりかけていた乾燥パセリを使い切ってしまった。似たような緑色だしこれでいいやと青のりで代用した。やっぱりというか当然というか、パセリの代りにはなりませんでした。まあいいや彩りだから。 レシピ通りに作るのがどうも苦手なわたしである。前はそんな…

楽しい週末。

とはいえ特別な事をする訳でもなく、週末は週末の決まった過ごし方がある。その決まり事を思いつきで変更できるのが週末の楽しみといえるだろう。 のんびり買い出しに出かけるつもりが、荷物を出しに行く用事ができて、なら買い物はそっち方面の商店街に、つ…