まずしなければならんのは猫の毛を取る事である。コロコロクリーナーはすぐロールを使い切って不経済だから、四角いウレタンみたいな便利グッズを使っている。布の表面をこすって毛を集める原理だ。まあそこそこ取れるからいいんだけど、つい力を込めてしまうのは気を付けなくてはならない。布地が傷むからな。
猫を飼っているお宅では、布団やソファの猫毛対策をどうしているのだろう。つるつるの布地やビニル地のカバーで対応するのだろうか。それともまめにコロコロをかけているのだろうか。
我が家ではずっと寝室を猫出禁にしていたが、このたびの模様替えで猫トイレをわたしの寝室に移動したものだから、二匹の猫はこれ幸いと昼も夜もベッドで過ごしている。まるでパリの娼婦のようである。全く根拠のないイメージですが。
おかげで飼い主のこっちは、朝起きてまずシーツと布団の猫毛を掃除し、昼間用のカバーをかけ、夜は寝る前にカバーの猫毛を掃除して片付けるという作業をしなくてはならない。この時ばかりはうちの猫がスフィンクスだったらよかったのにと思わずにいられません。
かかりつけのクリニックの先生は「猫飼ってんの?アレルギーじゃない?調べてあげようか?」と言ってアイボを勧めてくる。「ロボットがいいよ毛が抜けないし」って、親切心からなのはわかりますけどね。
生き物を飼うというのはある種のエゴであるとはわかっている。おまけに世話はやけるし別れもつらい。けれどもやはり彼らのいない生活は考えられない。二匹とももう高齢だから一緒に暮らせるのは多分あと五年もないだろう。覚悟はしてるけど、できるだけ先延ばしにしてもらいたいなあ。