日焼け止めなんて軟弱な、

と強気だったわたしだが、遺憾ながら昨年の夏から使用するようになった。理由は単純、ダメージが深刻だからである。家から駅まで歩くだけで、腕がひりひり赤くなる。それだけならばまだいいが、その後広範囲にちりめんじわが発生したのにはうろたえた。年々強くなるらしい紫外線と、己が肌の老化を甘く見ておりました。

加齢に伴って潤いが減っているのは薄々感づいていた。以前なら冬場だけの出番だったリップクリームが、今では一年を通して手放せない。例年梅雨時になれば解消していた手指のカサカサも、今年はまだ予断を許さない状況である。

夜間の保湿対策として、100均ショップで二百円で買った手袋を使用している。シルクの混じった木綿の軍手みたいなやつだ。これが微妙にファンシーなデザインなのだが、何と説明していいか、ミッキーマウスが土木作業する時にはめてそうな感じである。使った感じは悪くない。まあお得な買い物だったと言えるだろう。

それにしても、腕カバーや靴下のゴム跡が何時間経っても消えないのを見ると、年を取ったものだと感慨深くなる。腎機能が悪くてむくんでんじゃねえかと心配になったりね。

がくっと老け込むのは勘弁だけど、徐々に衰えていっていい感じに枯れていきたいものであります。何事もソフトランディングが大事ですよ。