空気が湿気を含んで

外に出ると蒸し暑さを感じるが、家の中はまだ寒さが残っている。シャツの上に薄手のウールのカーディガンをはおったり、夜はライトダウンを着込んだりしている。

これは気候のせいなのか、あるいは年齢的なものなのだろうか。結構暑い日でも厚手の服を重ね着しているお年寄りがいるけれど、わたしも同じ道を歩み始めているのだろうか。

元々血圧が低く、手足の冷えがある。血行を良くするためにさっきラジオ体操第一をやってみた。体を動かすとあちこちが強張っているのがよくわかる。自分ではまめに動くタイプだと思っているが、日常生活と運動では動かす筋肉が違うんだね。後で第二体操もやっておこう。少しあったまったような気がします。

はおりものといえば、今マーガレットボレロを製作中である。一枚の布で作れる型紙もあるが、暮らしの手帖に載っているのは袖を別につけるものだ。すき間時間にちくちく縫って、先週末大相撲を見ながら縁をまつって仕上げる予定であった。しかし脇を縫っている段階で袖を付ける位置を間違っていたのが判明し、全てほどいてやり直す事に。

とほほである。こんな簡単な型紙の見方もわからんのかと情けなくなった。手縫いの雑な針目はほどくのが簡単で少し慰められたけど。

自分に対する怒りのパワーのおかげか、一日で袖付けと脇縫いまで終わったのは喜ばしいが、続きは今度の週末まで持ち越しである。

縫物に興味を持ち始めたのは去年の事だった。最初に作ったのは仕事用の小さな布バッグだ。着古した無地のシャツを切って、裏地にはやはり着古したボーダーTシャツを使った。「まずはバッグなど布小物から、次はエプロンに挑戦」というソーイングの基本に従った形である。途中で挫折するかと思いきや、エプロンまで完成したのには自分でも驚いている。ミシンと違い、気が向いたらちょっと縫ってというのができるのがいい。今日も使い古した手拭で台拭きを縫った。これは新しい楽しみが見つかったかも。