「イラッとするもの。歯ブラシの根元に残る歯みがき粉。」

清少納言が現代に『枕草子』を書いたとしたらそんな感じかもなと洗面所で思った。

歯みがきをしている間は結構無心である。ちくちく手縫いほどの楽しさはないが歯はつるつるになる。それなりの達成感は味わえる。しかし退屈したからといって歯ばかりみがいている訳にもいかん。

なんかないもんかねえ、読書以外の家での余暇の過ごし方。逆に言えば、今までは本さえ読んでれば満足という事だったのだろうが。

最近はどうもストーリーを追う事に疲れる時があって、だから映画という選択肢はあまり考えられない。午後一杯かけて豪華なディナーを作るとか?いっそパンでも焼くか?あんまり気が進まんなあ。やっぱり縫物と掃除だろうか。

同居に向けての片付けが暑さで中断しているから、涼しくなってくればそっちをやらねばならんというのはある。縫物は・・・鍋掴みとか何個もいらんしなあ。そもそも小物は一日あれば仕上がってしまう。服作りにシフトチェンジするべきだろうか?オシャレ迷子のわたしが?

次の一歩をどこへ踏み出すか考えあぐねながら、とりあえず今日も歯をみがく。今月は定期検診あるしね。