朝飯のトーストに乗せた目玉焼きが

食っている途中でやたらと落ちる。慌てて拾い上げ(3秒ルール!)すかさず食いつこうとする猫を膝から払い落とし、広げた新聞の油汚れをティッシュで拭く。そんな前のめりになる程夢中で読んでもないけどな。

何故だろうと考えて思い当たったのは、粒入りマスタードである。

わたしはマイユの粒入りマスタードが好きで、目玉焼きを乗せる前のトーストにオリーブオイルと一緒に塗りたくっている。あのマスタードのつぶつぶによって、目玉焼きが滑り落ちやすくなっているのではないか。マイユのは他のメーカーより粒マスタードの含有量が多い。ほら大昔、大きな石を運ぶとき、並べた丸太の上を転がしていったというあれで.ある。

昔学校の授業で習った気もするな。物理だろうか化学だろうか、それとも脳内イメージからすると歴史だろうか。

「こんなの勉強して何の役に立つの」は子供の決まり文句だが、意外とこういう時に思い出して「ああ、あの時の!何となく覚えてるやつ!」って少し愉快になるから、役に立ってるんじゃねえかなと言ってやりたい。

あの憎まれ口は要するに「勉強したくねえ」ってことだからね。じゃあ役に立つ勉強ならいいのかと簿記とかビジネス英語とかやらせても、「やりたいのはこういう事じゃない」って言い出すに決まっている。子供だった事のあるわたしが言うのだから間違いない。

「そういえば昔授業で習った気がする(笑)」って、大人になってから結構便利に使えるフレーズなので、退屈な思いをする価値もあるんじゃないかと思いますね。