北里柴三郎も渋沢栄一も

偉そうな度合いに差がないように思えて、財布から出す時どっちが一万円札か千円札かよく迷う。その点福沢諭吉は一万円札にふさわしい偉そうな顔つきであったな。

どっちにせよ財布から出すという事は手持ちの現金が減るという事で、9月の家計は前月より若干多めだった。主な要因は酷暑の影響で光熱費だが、次に多かったのは食費である。

値上がりしたからねえ、ともかくいろいろと。あと本気でパスタに飽きて、夜も米を食うようになったのもある。

米の飯だけでは酒は飲めない。まあ冷や飯にごま塩振りかけたので日本酒飲むのは好きだけど、それだけでは腹は満たされない。チャーハン系も少し物足りないし雑炊は論外である。ドリアなんかはいいけど疲れて帰って作る気力はない。

最近の晩飯は、刻んだ柴漬けなんかを混ぜ込んだ一口おにぎりとおかず一品、即席漬けに吸い物である。思いがけずワンプレートからの脱却となった。おにぎりは昼飯のついでに作っておくし、即席漬けは市販、吸い物の実はワカメなので、帰ってから作るのはおかず一品くらいで済む。

予想外だったのは、このパターンだとビール350ml缶で満足できるという事だ。吸い物が最後の〆になるのだろうか。食後の皿洗いは手間が増えたが、この酒量だと翌朝の頭はすっきり冴えてたいへんよろしい。あとだらだら飲まないので早く寝床へ入れるのも嬉しい誤算であった。

吸い物の出汁は、昼飯の味噌汁を作る時に多めにとっておく。保存容器は使わなくなったナルゲンボトルである。プラスティック製の保存容器は匂いが残りがちだけど、これは洗えばすっきり、さすがだのう。登山ギアの性能はやはり侮れない。