結局GWは

土日休みで、いつも通りだった。でもいいのだ。明日は年休取って能楽堂へ行くのだ。連休明けに休み取るのはさすがに心苦しかったから、出勤が決まってかえってありがたかった。それに昨日は物量が多く八時間も働いたので、休日手当がだいぶ稼げたはずである。うしし。

先月の定例公演は喜多流の『嵐山』だったのだが、これがすごくよかった。というのも、若い能楽師が何人も出演したからだ。

芸術、特に古典芸能は、経験を積んだだけ味わいや深みが増すというのはわかっている。でもやはり若手のきびきびした動きは見ていて気持ちがいい。後ツレで登場した二人の華やかな舞は、満開の桜の中を颯爽と駆け抜ける山の神の姿が目に浮かぶようだった。

それに謡の声のよく通ること!わたしは片耳が聞こえないので、重なった音を聞き分けるのがむつかしい。能管や鼓、神様が出る演目では太鼓も入る囃子に、どうしても謡が埋もれてしまうのだ。国立能楽堂の座席には字幕モニターがついているのだが、この時は字幕を見なくてもかなり聞き取る事ができた。

明日の演目は『夕顔』。謡の下調べはばっちりなので楽しみである。そして楽しみはもうひとつ、「いさ珈琲」のキッチンカーだ。運が良ければ来ているはず。ここのエスプレッソが好きなのよ。